top of page

自分で治す ”膝関節痛” 完全ガイド その1

  • 執筆者の写真: core health
    core health
  • 2022年3月13日
  • 読了時間: 5分

みなんこんにちは。理学療法士の樋口です。


今回のテーマは”膝関節痛”です‼


私が自費リハビリを提供しているVISIONに来る整形疾患でお悩みのお客さんで、最も多いお悩みが膝関節痛です。

茨城県は農家さんが多いのが一因になっていると思いますが、「10年以上も痛みを我慢している」、「毎週、膝に注射をしている」と言う方も珍しくありません。


さて、なぜ膝関節痛はなかなか改善しないのでしょうか?

年のせい? 体重が重いせい? 軟骨が減っているから?

それもあるかもしれませんが、外科的な治療(手術)をしないのであれば、改善策はただ1つ...


筋トレです。(笑)


しかし、膝でボールを挟んだり、もも前の筋肉を鍛えたり、一般的に言われている方法ではなかなか良くならないのが現状です。

それはなぜか?


本当に弱っている筋肉(原因筋)を鍛えられていないから!

です。


こちらのブログでは、膝関節痛を自力で改善するために、

その1 痛みの原因の特定

その2 評価方法

その3 セルフケア

の、3部構成で本当に効果のある改善策をお伝えしていきます。




あなたの痛みは、膝関節痛?膝を支える筋肉痛?


まず必要なのが、痛みの部位の特定です。


私もお客様にまず尋ねるのが。

「どこが痛いですか?」

「どのくらい痛いですか?」

「何をすると痛いですか?」「何をすると痛みが和らぎますか?」

の、3つです。


原因を特定できていなければ、その後の治療が検討違いになっていまい、治療効果が出ません。

皆さんも膝の痛みが、関節の痛みなのか、筋肉の痛みなのかを確認しましょう。


写真は右足を前から見た図です。

膝関節は大腿骨と脛骨の接している面であり、膝のお皿(膝蓋骨)の真下のラインにあります。

膝蓋骨の下のラインで内側か外側に痛みがある場合は、”膝関節痛”と言えます。

炎症が起きている場合は、指で押すと痛みが出ます(圧痛)のでご確認下さい。



次に膝を支える筋肉の痛みです。

同じく、右膝を前から見た図です。



①は大腿直筋と言う膝を伸ばす筋肉です。

②は膝蓋腱と言う、脚気(かっけ)の検査に使われる健です。

鷲足(がそく)と言い、膝を曲げる、縫工筋・薄筋・半腱様筋の3つの筋肉の付着部です。

腸脛靭帯と言う靭帯です。O脚や外側への負担が強いと痛みが出やすいです。

⑤図にはありませんが、膝の裏側が痛い場合は、膝窩筋と言う膝の捻じれを防ぐ筋の痛みです。



これらは、筋肉や靭帯であり、姿勢や動作による負荷や、筋肉が過緊張になることで、痛みが発生します。

関節動揺に指で押して痛みを確認する(圧痛)こともできます。



いかがでしたでしょうか?

痛みの部位は判別できたでしょうか?


ここで上げただけで、7種類の痛み部位があります。

もちろん、関節注射では筋肉が原因の痛みには効きませんし、見当違いな筋肉をいくら鍛えても関節痛は取れません。






膝関節痛の原因


まず、大前提として、膝関節痛がある方で、膝関節そのものに原因がある方は、スポーツなどで膝に怪我をされた方のみです。



膝関節は大腿骨と脛骨の面が合わさりそれを筋肉と靭帯で補強している蝶番関節です。そのため、骨盤・股関節と足関節の影響を大きく受けます。



2次的に膝回りの筋力が低下し、膝関節が不安定になってはいますが、原因は骨盤・股関節か足関節、その両方にあります。

膝の内側が痛い方を例に説明します。


O脚は骨盤が後ろに傾き、大腿骨が外に捻じれます。脛骨は外側に捻じれ、足首は外に倒れます。その結果、膝関節は相対的にO脚になります。(下腿・足関節は他のパターンもあります)


そのためO脚の場合は、骨盤を起こし(前傾)、股関節の外旋過多の改善、足関節のアライメントの改善が必要になります。



このように、膝関節痛は他の関節の影響によって2次的に変形しているため、

自分の股関節と足関節の動きを確認することで関節痛の原因が明らかになります。






膝関節を支える筋肉の痛みの原因


次は筋肉の痛みの原因についてです。


前回の投稿で、

筋力低下が起きると他の筋肉がカバーして動作(代償動作)を行います。

その時、筋力低下を起こしている筋肉(主動作筋)が十分に活動せず、他の筋肉が働くと、関節や筋肉に負担がかかり、不調の原因になります。


と、説明しました。

膝関節でもこの代償動作が痛みの原因になっています。



大腿直筋 ②膝蓋腱

大腿直筋は膝を伸ばす筋肉で、膝蓋腱は大腿直筋の収縮により伸張されます。

内側ハムストリングス(膝を曲げる筋肉)が筋力低下を起こすと、大腿直筋が過緊張を起こし痛みの原因となります。

    

鷲足(がそく)

縫工筋・薄筋・半腱様筋は膝を曲げる筋肉であり、薄筋と半腱様筋は股関節の伸展にも作用しています。

大内転筋が筋力低下を起こすと、半腱様筋が代償して過緊張になり痛みの原因になります。



腸脛靭帯

腸脛靭帯は大腿筋膜張筋と連結があり、大腿筋膜張筋の過緊張が痛みの原因となります。

腸腰筋が筋力低下を起こすと、大腿筋膜張筋が代償して股関節屈曲を行い、過緊張となり痛みの原因となります。


膝窩筋(膝の裏)

膝窩筋は大腿骨に対して下腿が外旋しすぎないように制御する作用があります。

後脛骨筋が筋力低下を起こすと、足部のアーチが下がり、膝が内側に入りやすくなり相対的に下腿が外旋していきます。これにより、膝窩筋が過緊張となり痛みの原因になります。



やや解剖学の知識が必要になり難しくなってきましたが、痛みのある部位と鍛えるべき筋肉の関係が分かれば、詳しい解剖は無視して大丈夫だと思います。






まとめ


①膝関節痛を治すには痛みの部位の特定が必要

②痛みの部位には、膝関節痛と膝を支える筋肉の痛みがある





次回は、関節痛の原因を特定するための評価です。ご期待ください‼




膝関節痛でお悩みの方がいらっしゃいましたら、total health salon VISION、ヘルスコアまでお問い合わせください。


理学療法士の樋口が痛みの原因の特定、施術、利用方法のご提案を致します。


お問合せ:090-2366-2858(樋口) 029-886-9077(ヘルスコア)

     


Comments


記事: Blog2_Post

029-886-9077(080-7143-9376)

茨城県つくば市島名諏訪C21街区3画地

©2021 by 株式会社 樋口

bottom of page